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≪東京開催≫

モジュールプログラムWS

 コロナの影響により延期になっていたモジュールプログラムWSを再開します。マイケルチェーホフヨーロッパ(Michael Chekhov Europe)のマスター講師であるデイビッド・ジンダーを招聘します。

 マイケルチェーホフはスタニスラフスキーの弟子であり、師であったのスタニスラフスキーのシステムをより進化させました。システムが複雑で多岐に及ぶのと同じように、テクニックの概略を説明する図表を見て分かるように、マイケルチェーホフテクニックもツールや考え方など多岐に及び、短期間で包括的に学ぶことは難しいです。

 そこで国際的団体マイケルチェーホフヨーロッパ(MCE)は、演技を学ぶのに必要な要素(役作り、空間、観客との交流など)6つに分けて、その要素を実践的にテクニックで学べるようにしました。この分けられた要素をモジュールと言います。そもそもモジュールとは「構成要素」という意味で、それ一つずつで独立して機能できるものを指します。モジュールのイメージは、巨大合体ロボの一つ一つのパーツです。個々でも戦えるけど、全体の一部でもあるということです。

  

【モジュールプログラムの内容】

①メイキングコンタクト/生きたイメージ

 身体-想像力-感情 

 

②躍動する空間

 雰囲気-創造性のある自分-芝居

 

③役作りⅠ

 心理的身振り(サイコロジカルジェスチャー)

 

④役作りⅡー「私」はその人

 役作り-変身

 

⑤観客との対話

 与える-受け取る-分かち合う

 

⑥パフォーマンスの構築

 即興-構成-作品の様式

 

 東京での今回のWSでは3つ目のモジュール「役作りⅠ:サイコロジカルジェスチャー心理的動作)をテーマに行います。5日間に及ぶこのWSでは、役者は自分の殻を破り、イメージや演技の理解が深まり、相手役とのより深い交流する機会となります。最終日にはマイケルチェーホフヨーロッパから修了書が送られます。

 

 さらに今回はより広くチェーホフテクニックについて知っていただくために、デイビッド・ジンダー氏による講演「役者は体で想像する」も予定しています。こちらの情報も合わせてご確認ください。


モジュールⅢ「役作りⅠ:サイコロジカルジェスチャー(心理的動作)」

「舞台上での存在を高めるということは、書かれた言葉、身の回りの出来事、内面にも、ジェスチャー、ジェスチャー、ジェスチャーをあらいるところに見つけだすということである。そしてすべてはクオリティ(質)を持ったジェスチャーに変えることができる。」マイケルチェーホフ

 

 サイコロジカルジェスチャー(心理的動作)はチェーホフテクニックにおいて最も有名なツールの一つです。心身を伴った動きによって俳優の内的な命を呼び起こすのです。役の本質、隠された特徴へと導き、新たなやり方で役の目的を具体化、表現することを可能にしてくれるのです。

 意志の力を使い、サイコロジカルジェスチャーはその力に明確な方向性を加え、感情を呼び起こし、役とその関係性を凝縮した状態で明らかにしてくれるのです。こうした深みのある動きを通して作られるイメージへの意識を伴ったムーブメントトレーニングはこのモジュールの土台となっています

 

 ≪WSで使用するツール≫

 ジェスチャー、クオリティ、「何」&「どのように」、目的、役のサイコロジカルジェスチャー、アーキタイプ、関係性、役の呼吸、役の精神性、シーンスタディ

 

 【主催者からのメッセージ】

 今の日本の演劇界に、このサイコロジカルジェスチャーが早く広がってほしいと心から思います。個人のトラウマなどに頼り病むことなく、高いレベルで演技のクオリティが担保され、我流の演技法で相手を追い詰めず、明確なプロセスにより俳優は安心に学べ、俳優としても楽しくできます。サイコロジカルジェスチャーは、俳優が悩むことを多くのことを解決してくれます。必要なことは確かな指導者とロジカルな方法論です。
 幸運なことに、デーヴィッドはこのサイコロジカルジェスチャーの教え方と彼のプロセスがピカイチです。そして大学で長年俳優を育成した経験や、演出家として実績があります。また細かな体のロジックに基づく彼のImageWorkのエクササイズは、俳優の身体を養う上でとても有効で、チェーホフテクニックの導入として適しています。彼からは役者の身体への知識に関わらず、役の準備まで体系立てて学ぶことができます。


※下記の写真は同じテーマで行われた台湾でのワークショップの写真です。

※日本での過去のWSの写真はこちらから

【テキスト】

モノローグを使用します。

下記の作家一名の戯曲からモノローグ又は長ゼリフを選びください。

※日本語訳があるものに限る。

  • アントン・チェーホフ
  • ヘンリック・イプセン
  • ガルシア・ロルカ
  • アーサー・ミラー

【日時】

 5月10・11・12・13・14日11:00~17:00

    ※開場は10:30になります。

    ※5日間のWSになります。 

 ※途中休憩あり

 

【料金】

特別割引:45,000円(先着7名)

  通常 :50,000円

  見学 :3,000円(一日5名まで)

    ※通訳あり

 

【定員】

 20名 

 

【場所】

 加藤健一事務所「スタジオK」

 ー東京都練馬区栄町39-18

 ー西武池袋線・江古田駅北口より徒歩3分

 

【応募資格】

・18歳以上で心身健康で、激しい運動ができる俳優

 ※「モジュールⅠ」「モジュールⅡ」を受けていなくても、受講可能です。

・ 参加者/見学者は遅刻厳禁です

 

【申し込み方法】

  HPの「申し込みフォーム」より応募ください。